桐島、会社やめるってよ

読んだ本や見た映画についてのアレコレ

『ハッピー・デス・デイ』

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ホラー映画では美人が最初に殺される、というセオリーにタイムループというルールを取り入れたのが斬新だと思いました。自分的にいくつか気になったところがあったので、メモ。

あらすじ

誕生日の朝、大学生のツリーは見知らぬ男子学生のベッドで目を覚ます。その日の夜、パーティーに出かけたツリーは大学のマスコットである「ベビー」のお面をかぶった何者かにナイフで殺されるが、気づいたら同じ誕生日の朝を繰り返す・・・。というタイムループもの。映画のパッケージは、黒い背景に不気味なベビーのお面がどーん!と構えたいかにもホラー映画っぽい作りだけれど、意外にもグロ描写もなく、ホラーが苦手な人も楽しめる。どちらかといえば青春ラブコメ的な要素が強く、それにタイムループの要素を組み合わせた感じ。主人公のツリーは常に過去のタイムループで得られる記憶や経験を次回のループに持ち越すので、次第に犯人の正体をつかんでいく・・・というところに面白さがある。

 

 

大学の定番、”ソロリティ”内のいざこざ

 

アメリカの大学には、フラタニティソロリティといわれるいわば社交クラブのようなものがあり、学生たちは同じ寮で生活をする。フラタニティソロリティギリシャ文字を名前とすることが多いらしいのですが、この映画の中でツリーが生活する寮も”カッパ”ということで、典型的なソロリティソロリティの中でも、マウンティングは日常茶飯事のようで、ダニエルというツリーの親友っぽい女の子は一目みただけで、超性格が悪そうで最高です。アメリカの大学なんて、一生縁がなさそうですが、自分がアメリカの女子大生だったら・・・などという妄想で半日はおなか一杯になります。

 

ニックがイケメン扱いなのが気に食わない

 

ダニエルは、ニックとツリーがキスをしたとかなんとかで、ものすごく怒っています。どんだけイケメンなのかと思いきや、ちょっと反応に困る感じの男性です。

一方で、物語の重要なカギを握るカーターですが、さわやかさと可愛さの同居、みたいな感じでとてもキュート。ニックとカーターだったら満場一致でカーターを選びたい気持ちですが・・・。カーターがすごいダサいやつみたいな感じでソロリティの面々に受け入れられているのが、ちょっと信じられない感じです。やはり欧米と日本人の美意識には相違があるのでしょうか・・・。

 

結局美人が得をするのか・・・というひがみと別エンディング

 

物語の核心にせまる話なので、詳しくは書けませんが、ぶっちゃければ、美人が大切なことに気づいて、改心した結果、愛も幸せも手に入れるという話だと思うんです。

「結局は美人がハッピーになるだけやんけ!!!」という若干のもやもやした感情が残ります。

 

一方で、さすがゲットアウトを制作した会社。DVDの特典としてまさかの「別エンディング」なるものが存在します。

 

ネタバレになるので、映画を見た人だけこの先は見ていただきたいのですが。

 

無事18日の月曜日を生き延びたツリーだったが、戦いの結果ケガを負い、病院に搬送される。カーターも父親もお見舞いに来てくれ、幸せをかみしめるツリー。しかし、誰もいなくなった病室に現れたのは、ツリーと不倫関係にあったグレゴリーの妻。グレゴリーの妻はツリーに対する憾みのあまり、ツリーの点滴に薬を混入させて、ツリーを殺害・・・!!!( ゚Д゚)ナンテコッタ

 

あまりのバッドエンディングすぎて、「結局は美人が得をするんか(怒)」という気持ちは一瞬で冷却。すみませんでした、やはりハッピーエンドでお願いします。と改心しました。