桐島、会社やめるってよ

読んだ本や見た映画についてのアレコレ

先週と先々週の日記(2020/10/9~2020/10/21)

10月9日:自宅で仕事。のち休職に入る。同僚への申し訳なさとほっとした気持ちが半分ずつ。

 

10月10日:家で読書。いまさらながら新書大賞を受賞して、話題になった「バッタを倒しにアフリカへ」を読んだ。前向きな気持ちが出てくる素晴らしい本だった。

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10月11日:午前はネットフリックスで「監視資本主義 デジタル社会がもたらす光と影」を鑑賞。

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午後は新宿で習い事。帰りに新宿駅で大声で話している人を認識して、周りの環境に意識を向ける余裕が出たのだと思った。

 

10月12日:午前中は病院へ。午後から高田馬場あたりを散歩しそのまま戸山公園に行く。早稲田大学の理工キャンパスにあるタリーズでお茶をしようと思ったが、満席のためあきらめる。そこから家に帰ることを想像すると疲労がどっときたので、シェアサイクルで帰る。

 

10月13日:午前はヘミングウェイの「老人と海」を読む。午後からホットヨガの体験に行く。大学生の頃にもホットヨガを体験したが、そのころより気持ちよく感じる。スマホと離れること、自分の身体に注意を向けることがこんなに大事なことなのかと感じる。

 

10月14日:コレド室町に行き、テネットを見に行く。途中から若干の体調の悪さを感じ、上映後帰宅。

 

10月15日:家のベランダで寝そべってモーパッサンの「女の一生」を読む。幸せな少女時代から、夫と出会い次第に落ちぶれていく女の一生に没頭した。

 

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10月16日:あまりやる気が出ず。自宅近くのカフェで「デジタル・ミニマリスト :本当に大切なことに集中する」を読む。夜はUber eatsで海鮮丼を頼む。おいしいごはんを食べられて幸せを感じた。

 

10月17日:朝から冷たい雨。夕方から高校時代の結婚式に参加するため品川へ。久しぶりに友人に直に会える喜びを感じた。

 

10月18日:平野啓一郎の「ある男」を読む。

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過去、この本を一度読んだことがあったのにその事実を忘れていた。大祐と里枝が出会って心の距離を縮めるシーンを読んで、その場面が頭の中で勝手に再生された。

 

10月19日:朝から冷たい雨。急に思い立って上野の森美術館へ。今の展示は「King & Queen展」英国王室の歴代のポートレートを展示していた。ところどころ映画化された人々の肖像やエピソードの展示があり、とても興味深かった。「ブーリン家の姉妹」のアン・ブーリンや「英国王のスピーチ」のジョージ6世、「ウォリスとエドワード」のエドワード8世など。歴史を彩る英国王室の深みを感じた。今の女王のエリザベス2世も即位したときの若々しい姿は凛とした美しさがあふれていた。

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10月20日:夫が朝から在宅勤務。午前は読書。昼に長めの散歩。午後も読書。「ペンギン・ブックスが選んだ日本の名短篇29」を興味深く読んだ。

なかでも心に残ったのは内田百聞の「件」、澤西祐典の「砂糖で満ちていく」、星野智幸の「ピンク」、川端康成の「五拾銭銀貨」、松田青子の「マーガレットは植える」、佐藤友哉の「今まで通り」など。三島由紀夫は「金閣寺」や「豊饒の海」等、好きな作品もあるけどこの本に収録されている「憂国」だけは嫌悪感が強くて読めない。

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夜からホットヨガ。アロマの香りを感じながらゆっくりとポーズをとるのがすごく気持ちよかった。

 

10月21日:朝からコレド日本橋へ。レディースデイ割引を利用して黒沢清監督の「スパイの妻」を見に行く。公開館が少なめのせいか、劇場はほぼ満員。ミニマルな登場人物とストーリーで、とても面白かった。明治大正昭和初期の街並みを見るのがすごく好きで、主人公の聡子とその夫が爆買いするシーンもただただ楽しかった。終盤の空襲シーンの画は黒沢清っぽさが満載で私も心の中で「お見事!」とつぶやいてしまった。

 

夜から友人と食事。10年以上お互いの仕事ぶりや生き方を見てきた友人で、思い出を語ったりもやもやをつぶやける人がいて本当に良かったなと感じた。