桐島、会社やめるってよ

読んだ本や見た映画についてのアレコレ

先週の日記(2021/1/12~2021/1/18)

1月12日:自宅で仕事

1月13日:自宅で仕事

1月14日:自宅で仕事

1月15日:自宅で仕事、といいつつ、午後はマイナンバーの受け取りや病院などで半休

1月16日:ギターのレッスンへ。お昼は担々麺を食べに行く

1月17日:家の片づけとホットヨガ

 

今週は楽天のお買い物マラソン期間だったので、家の足りないものを買い足したりしてポイントをちまちまと稼いだ。なかでも、フライパンが相当年季が入っていて、炒り卵さえも満足に作れない状況だったので、楽天でフライパンセットを購入。新しいフライパンに興奮した私は、今週はめずらしく手の込んだ料理を何度か作った。

月曜はロールキャベツ、火曜は唐揚げ、水曜はエビチリ・・・という。だんだん疲れてきて、金曜はオムライスという結末だったわけだけど。

 

今週はドラマや本がなかなか面白かった印象。

 

ドラマでいうと、アマゾンプライムで見始めた「ザ・ボーイズ」

マーベルとかDCコミックスの影響で、アメコミヒーローものの人気っていうのは全世界でも高い。このドラマはそのヒーローたちが普通に活躍する世界で、かえって普通の人々が受けてる迷惑とか、実はヒーローが金儲けのために悪用されているとか、そういう発想の転換によって作られている。出てくるヒーローはもろマーベル映画っぽい感じなんだけど、めちゃくちゃ早く走れるヒーロー、Aトレインが、一般人である主人公ヒューイの彼女に衝突して、死なせてしまうところから物語は始まる。

結構グロくて、かつ性的描写とかも過激なので、あんまり一気見はしたくない感じ。それでも扱われているテーマがセクハラとか国防に民間企業が参入するみたいな感じで結構リアルで面白い。

 

本はこのあたりが面白かった。

「ふるさとって呼んでもいいですか 6歳で「移民」になった私の物語」

「世界まちかど地政学NEXT」

「彼女たちの三島由紀夫

 

1冊目は、イラン出身のナディさんが、6歳で日本にやってきて、その後移民として日本で奮闘しながらも生きていくさまを丁寧に、優しくつづっている本。6歳から中学卒業まで、不法滞在状態で不安な気持ちを抱えながらも、周囲の人のサポートや本人の努力で、日本滞在ビザを得たナディアさん。今でこそ、日本の生活になじみ、自分自身を「イラン系日本人」ととらえているけれど、折り合いがつくまでは、自分は何人なのか、という心もとない状況にあったみたい。移民の問題も一筋縄ではいかないけれど、ナディさんはあくまでも日本のことをとても好きで、難民は受け入れたくないけど、労働力は欲しい、みたいな日本人の気持ちに対してすごく批判しているわけではない。あくまで、「こういう移民もいるのだ」という例をあげながら、様々な改善点、問題点を教えてくれる。「移民なんてけしからん」って思っている人も、この本を読んだら少しは心が丸くなるのではないか、と思った。

 

2冊目の「世界まちかど地政学NEXT」は著者の藻谷さんが、知られざる国々を自分の足で歩き、目で見たものをつづった本。ヨルダンやレバノンなど、日本人にはなじみの低い中東の国々の違いみたいなものを知ることができた。それ以外にも、アルメニアコソボボスニア等、場所もうろ覚えみたいなヨーロッパの国々の歴史と今を知ることができて、とても面白かった。それにしても、藻谷さんはすごい弾丸旅行をしており、相当スタミナがある人なんだろうな、と感じた。

 

3冊目の「彼女たちの三島由紀夫」は雑誌婦人公論に過去掲載されたものを集めた本。三島由紀夫自身の寄稿で、とくに結婚とか女性に対して語っていることが読めたり、女性作家や女性の評論家、あるいは女優等が三島本人の人となりやあるいはその作品について様々な角度から書いていて、とても面白かった。

三島の結婚観というか、女性に対する考え方は、結構古臭くて、今となっては問題がありそう。例えば、筋肉と知性で女性は一生男性に勝てない、とかね。

あと、面白かったのは、エッセイストの酒井順子さんが三島の小説を「少女漫画のよう」と評していたところ。確かに三島の小説の修飾過多できらびやかなさまとか、上流貴族同士の優雅な交際なんかは、少女漫画の過剰な顔の表情にも相通じるものがあるかも。

 

上記以外にも一時期話題になった新書「ケーキが切れない非行少年たち」も読んだけど、内容としては「ふーん」という感じでそこまで心には残らなかった。