桐島、会社やめるってよ

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『10万円から始める! 小型株集中投資で1億円』

見渡せば、会社を辞めたい人ばかり

このブログタイトルの通り、私は社会人になってからというもの、この 10年ほど毎日のように「会社を辞めたい」と思ってます。

私は子供のころ毎日のように「勉強いやだなあ」とつぶやき、生来の怠惰さを周りにアピールしていたものですが、父もすかさず「俺も仕事いやだよ」と返答。私の半径5 メートルは常に会社を辞めたい人ばかりであふれています。

こんなにも会社を辞めたいのに、私が会社を辞めないのはただひたすらに、毎日の生活を会社から支給される給料に依存しているためであります。来年30歳になる私の昨今の希望は「ああ、株式市場で儲かりてえ」。

 

小型株に集中投資することで資産を1 億円に

「10万円から始める! 小型株集中投資で1億円」は元サラリーマンの遠藤洋さんが、1年以内に株価が3倍以上に成長することが見込まれる小型株(時価総額300億円以下)に集中的に投資することで資産を億単位に増やしたいう経験とそのメソッドを平易な文章で紹介する本です。

文中のイラストはかわいいのに、「自分にもできそうな気がする」という根拠のない自信が沸き上がるのがこの本の恐ろしいところです。筆者も文中で述べているように、大きく儲けるために最も重要なのは、めぼしい投資先を見つけた場合、マジョリティが投資を始める半歩前に投資をしなくてはいけないという点ですが、これは相当に難しいことと思われます。現に、筆者は「いきなりステーキ」が今ほど知名度が高くない段階で、街中の行列と遭遇し、成長可能性を感じたそうで先見の明があります。King gnuの存在を紅白出場以降に知ったという流行キャッチ能力が著しく低い私には高度すぎる戦術です。

 

投資で大きく負けたことがあるからこそ、集中投資ができそう

ちなみに、私は相当にリスク回避型の性質を持っています。コロナの感染拡大を受けてから、ちょくちょく個別株への投資を始めていますが、幸いなことに大きく負けてはいません。負けていない理由としては、値動きの大きくない株に少額しか投資していないからです。そのため、大きく儲けることもなく、株式譲渡益は飼い犬のおやつ代を賄う程度で、私の生活費は到底カバーできません。

一方、この本の筆者はかなりの猛者であることがうかがいしれます。投資自体を学生のころにFXから始め、バイトで得た数十万の証拠金を一瞬で失ったという話をさらっと書いており。大きく損をしてもあまり落ち込まなそうなメンタルの強さを感じます。きっと生き馬の目を抜くようなマーケットにおいては、図太さと、負けてもリカバリープランをたてて資金を回収する淡々とした賢さが必要なのでしょう。

 

誰か、有望な投資先を教えてくれないだろうか

会社を辞めたい私としては、将来の生活費を養うためにも有望な投資先を見つけて大きく投資で儲けたい。だれか、成長が確実に見込まれる投資先を教えてくれないだろうか。私が株式市場で大きく儲けるには、図太さも賢さも足りていないようです。