『search/サーチ』
いつも通り、Netflixで『Search/サーチ』という映画を見たので、簡単にメモ。
あらすじ
デイビットは娘のマーゴットが泊りがけの勉強会から帰宅していないことに気づき、娘が残していったノートパソコン上のSNSを手掛かりに娘の行方を追う。
パソコンの画面上で話が進むという手法が斬新
これはもはや映画を見れば自明すぎるので、コメントする必要も全くないのですが、父親であるデイビットが操作するパソコンの画面上で話が進むのがすごくおもしろかった。父親は途中会社のITセクションで働くシステムエンジニアっぽい描写がそれとなく差し込まれるため、パソコン操作にかなり慣れていることがうかがいしれる。
アジア系がメインキャスト
映画版ゴーストインザシェルのヒロインをスカーレット・ヨハンソンが演じるなど、映画業界で白人以外の役柄に白人俳優が演じることは"ホワイトウォッシュ"と呼ばれる。ハリウッドではかなり長い間問題になっているよう。
私個人的には、ホワイトウォッシュ問題にそこまで関心が向いておらず、問題をあまり意識したことがなかった。もしかしたら、こういう姿勢も人種問題に対して意識が低いということを意味しているのかもしれないけど、なかなか難しい。
この映画「search/サーチ」に関して言えば、予算はおそらく大きくないものだと推測できるけれど、プロットや見せ方という点でかなり観客を満足させると感じた。アジア系がメインキャストに据えられることに関して、なんの違和感も感じなかったし、世界中で評価されていることをとてもうれしく思う。
どんでん返しが好きな人はきっと楽しめる
失踪した娘を探す、というシンプルなストーリーではあるけれど、エンディングまでには何回も紆余曲折がある。亡くなった妻をめぐる娘と父の少しぎくしゃくした関係というのもこの映画にエッセンスを加え、伏線として機能する。「ゲットアウト」や「ミスト」みたいなどんでん返しが好きな人はきっと楽しめる(ミストみたいなバッドエンディングはさすがにちょっと違うか・・・)。