桐島、会社やめるってよ

読んだ本や見た映画についてのアレコレ

『愛がなんだ』

www.youtube.com

 

角田光代さん原作の『愛がなんだ』の映画化。

数年前に話題になった本作が、Netflixで見られるようになっていたので、早速みてみました。主人公のテルコはパーティーで馴染めない同士、意気投合した田中守に片思いしている。電話で呼ばれればすぐに飛んでいき、かいがいしく食事を作ったりと「ザ・都合のいい女」ポジションにいる。決して彼女のポジションにはいけないのだけど、守のそばにいられることに喜びを感じ、次第には仕事もクビになってしまう。出てくる登場人物は誰もが、誰かに片思いしていて、その恋心は報われることはないのだけど、もはや愛って報われることではないんじゃない?という境地にいきつく。

 

筋書は原作に忠実で、しいて言えば、原作の守はもうちょっとイケメンじゃない印象。小説を先に読んでいたので、なんでテルコは守に夢中になるのか自分でもわからない。そういうところに納得感というか愛の不可思議さが伝わってきた。そういう意味では、まあ、映画版で守を演じた成田凌さんは想像していた守よりも顔面が整っていらっしゃるので、ちょっと違う・・・・?と思いつつ、少しずつ慣れていった。成田さんがわりとアウトサイダーな役柄を演じることが多かったからいいのかも。

 

私的には、多かれ少なかれテルコの気持ちもわかるようなわからないような、という感じなのですが、友達はどうなんだろ。これはみた人同士であーだこーだ話したくなる映画でした・・。