自分のことを掘ってみようと思った件
先日、友人の結婚式に参加したときに、披露宴で使われていた曲がほとんどすべて新婦が好きなバンドの曲だった。その曲が使われた経緯や曲を実際に聞いていると、自分が好きな曲とか歌手ってなんなんだろうとふと思った。
初めて会う人と話していると、お互いのことを会話の中で少しずつ掘っていった結果、会話中にひっかかるフックみたいなのがある。それがうまくお互い引っかかると、会話はどんどん雪だるま式に盛り上がるけど、お互い何も引っかからないとその場限りの関係になることも多い。
自分自身のことを聞かれて、何も答えられないことが多いことに気づいたので、改めて自分自身の好きなことや好きなものを整理してみようと思った。
Q1 好きな本は？
A1 谷崎潤一郎の「細雪」と夏目漱石の「それから」。明治大正昭和初期の日本の風景って小説の中で書かれるとすごく素晴らしいように思える。洋装と和装が入り乱れて活気がある街中。そんなことに思いをはせる。まあ、実際にタイムスリップでもしたら、よくないのかもしれないけど。映画「ミッドナイト・イン・パリ」的な懐古主義的なものかも。
Q2 好きなスポーツは？
A2 見るのなら、野球。特に中日ドラゴンズファンを自覚している。ドラゴンズに関して一番古い思い出は小学生の時に名古屋ドームに見に行った阪神戦。ゴメスがいたな。
最近ドラゴンズ愛が再燃したのは、2017年のシーズンだった。たまたま仲良くなった会社の同期もドラゴンズが好きで、話していたら、過去に自分が抱いていた気持ちを思い出した。見に行った名古屋ドームでは阪神戦で、福田選手が連日ホームランを打っていたような。2018年から2019年は謙虚さが光る笠原選手が推し選手だった。2019年のシーズン最後には神宮にスワローズ戦を見に行って、村上選手や高橋周平選手のホームランを見た記憶がある。
Q3 好きな音楽は？
A3 特に好きな歌手やバンドはおらず、その時々にはやっている音楽を聴くのみ。でも、心が落ち着かないときやはラフマニノフのピアノ協奏曲第二番を聴く。よくわからないけど、高校生の時から折に触れて聴いていることに気づいた。
Q4 好きな映画は？
A4 「裏切りのサーカス」、「マッドマックス 怒りのデス・ロード」、「プライドと偏見」「東京物語」が好きだと思う。
「裏切りのサーカス」は豪華俳優陣のオールスターみたいな映画なのに一人ひとりのキャラクターに深みがあって、それでいてすごく切ない映画。最後のLa Merの曲に乗せて流れる一連のカットは胸にこたえる。
「マッドマックス～」はシャーリーズ・セロンの強さと美しさが際立つ。ミニマルなストーリーの中にある人間賛歌が力強い。ディテールにこだわったガジェットやキャラクターの味付けが面白い（長い棒でびよーんびよーんって飛んでいる敵はなんなの？）。
「プライドと偏見」は、とにかく若々しいキーラ・ナイトレイが素敵で目が離せない。
「東京物語」は、経済成長に邁進する日本人の中にあって、なくなることのないやさしさが染みる。小津監督は本当に優しい人だったんだろうなと感じる。
Q5 好きな有名人は？
A5 小松奈々と香川照之。あと大泉洋と赤江珠緒アナ。海外なら女優のミシェル・ウィリアムズとシャーリーズ・セロン。美しさだけでない芯の強さみたいなのが見える女性が好きなのかも。男性はおもしろい人が好きなんですね、きっと。
好き、というジャンルではないけど、映画監督の黒沢清監督とアニメの湯浅正明監督はインタビューとかあったら聞いたり見たりしてフォローしている。
正直なところアニメは自分の興味の範疇に入ることはない、とずっと思っていた。それは、漫画原作のアニメによくありがちな登場人物が自分の心境を声に出して話す、というスタイルが白々しく感じてしまって、物語に没入できなかったから。
でも、湯浅監督の『デビルマン クライベイビー』や『四畳半神話大系』を観たときに、アニメでしかできない表現を知って驚いた。
Q6 最近いらつくことは？
A6 日本映画の予告編の一辺倒な編集にいらつく。「〇〇万部突破の漫画、禁断の映像化！！」的な決まり文句から始まって、ちょっと中身を見せて、途中から主題歌のカットイン。特に主題歌がバラードっぽい泣かせようとする曲だと、「はい、ここで感動してね」みたいな作り手の意思を感じてしらける。天邪鬼でスミマセン。
Q7 休日の過ごし方は？
A7 （書いているこの時点では毎日休日なのですが・・・）近くの図書館に行って、ぼやっとするのが一番のリフレッシュ法と思う。近くの図書館はすごくこじんまりしていて、だから床から天井までの本棚が所せましと並んでいる。本の海に溺れるようにしてぼんやりするとなぜか気持ちが落ち着くことに気づいた。
Q8 将来の夢は？
A8 ずっと夢がないと思っていたけど、「反応しない練習」を読んでやっとわかった。「あらゆる苦しみから抜け出す」ことが今の目標です。心をニュートラルに保ち、苦しみに反応しないようになれたら最高。
