桐島、会社やめるってよ

読んだ本や見た映画についてのアレコレ

『エノーラ・ホームズの事件簿』

www.youtube.com

 

あらすじ

マイクロフトとシャーロックの2人の兄を持つエノーラは、母との2人暮らしを満喫していたが、16歳となったある朝に母親が姿をくらましたことに気づく。

母親を探す旅に出たエノーラだったが、道中出会ったテュークスベリー子爵をとりまく陰謀に巻き込まれて・・・。

 

ミリー・ボビー・ブラウンがはまり役

Stranger Thingsで世界的スターの1人となったミリーだけど、本作でも魅力たっぷりな姿を見ることができました。

ミリーの良さって、くるくると変わる表情やいたずら好きそうな瞳にあると思うのです。あと、おでこも広めなのが利発的な印象を与えるので、好奇心旺盛な役がぴったり。逆に、うじうじと悩む内省的な姿はあんまり想像できないかも。

この点、本作のエノーラは柔術も身に着け武闘派な姿はよかった。ミリーがInstagramで背伸びして大人っぽい化粧とか服装をするのを見て少し寂しい気持ちになっていたのですが、若々しくさわやかな姿を劇中で見れてとてもうれしかったです。

 

若い女性をフックアップしようする姿勢に好感

やっぱり欧米は進んでいるよなあと思うのが、若い女性が主役の映画できちんと社会的なメッセージを示している点。

日本映画も好きなのでディスるわけではないのですが、日本で若い女性が主役の映画となると漫画原作で青春ラブコメもの、みたいな定型映画が多い。

その点、こちらの映画では女性に対して抑圧的なイギリス社会で、強靭な意思と行動力で壁を突破していこうとする女性たちの姿を見て取ることができる。若い女性たちの頑張りをつぶそうとするのが必ずしも男性だけではないのというのも、リアル。若い女性を主演にして、さらにメッセージ性を持たせても見る側が違和感を持たないというのは欧米社会が日本よりも成熟している証左ではないかと。日本で、若い女性はかわいくて無知なのがモテるみたいな風潮もうやめたい。

日本でも小松奈々さん主演で、女性がたくましく生きていく姿を見せてくれる映画を見たい。

 

ラストにはちょっと疑問

基本的には楽しい映画だったのですが、最後までよくわからなかったのは母親が失踪した本当の理由と今後も一緒に生活しない理由。

たくましいといってもエノーラはまだ16歳なんだし、一緒に住めばいいのに・・・と思ってしまいました。

あと、イギリスを舞台にした映画で母親役となるとヘレナ・ボヘム・カーターが出てくるのは予定調和すぎてちょっと・・・。いや、素晴らしい俳優だし、好きなんですよ?でもさすがにいつも出てません!!?っていう感じ。

 

おわりに

つらつらと書いてみましたが、「未来は自分次第」という前向きなメッセージとミリーの若々しさに十分に楽しませてもらった映画でした。Stranger thingsファンは見てみてもいいかも。