桐島、会社やめるってよ

読んだ本や見た映画についてのアレコレ

先週の日記(2021/3/1~2021/3/7)

3月1日:自宅で仕事。

3月2日:自宅で仕事。直属の上司に辞意を伝えるものの、いったん保留にされる。

3月3日:自宅で仕事。

3月4日:自宅で仕事。

3月5日:自宅で仕事。仕事のミスが発覚したのと、タフなミーティングのせいで疲れ果てる。つくづく仕事が嫌いだなと実感。

3月6日:友人Aちゃんと、以前から予約していたアロママッサージへ。ホテルニューオータニの中にあるスパで、ぜいたく。アロママッサージは、以前母親とクアラルンプールでやってもらったことがあった気がしたけど、日本では初めて。すごく気持ちよかったし、施術者の気の使い方が絶妙であまり恥ずかしさがなかったのがよかった。その後、近くのオーバカナルのテラス席でお茶をしながらおしゃべり。久々にすごく楽しい休日を過ごした。

3月7日:午前中はギターレッスン。お昼は味噌煮込みうどん食べる。その後、前職の同期とオンラインでおしゃべり。久々にみんなの近況が聞けてとてもよかった。その後、犬の散歩。

 

 

今週は、友人とおしゃべりする機会が多くて、気持ちもリフレッシュした。外部からの刺激がないと、気力も失われるんだなあと改めて思った。

 

今週読んだ本はこんな感じ

①『柔らかな頬』桐野夏生 ☆☆

②『マーケット感覚を身につけよう』ちきりん ☆☆

 

①は、先週の『リアルワールド』が面白かったので、同作者の直木賞受賞作を読んでみることに。ざっくりあらすじを書くと、森脇カスミは閉鎖的で保守的な北海道の村から家出同然で上京してきた自由を求める女性で、東京で一人でサバイブする中で、年の離れた現実的で落ち着いた男性である森脇道弘と出会い、結婚する。子供も2人生まれ平凡だけど、金銭的にも時間にも余裕のない生活を送るうちに、カスミは夫の取引相手である石山と不倫関係に陥る。その後、石山がカスミ・道弘の家族を北海道の別荘に招待したときに、カスミの末っ子の娘が行方不明になってしまう。その後、カスミは行方不明の娘を追い求めるうちに、自分の過去とも向き合う・・・みたいな話。読者からすれば、カスミの娘はどういう風に失踪したのか、とか連れ去ったのならだれが犯人なのか、という疑問もたくさんあるのだけど、ついに最後までよくわからないままに終わるのが、見事というか。なかなか面白い小説だった。

 

②は有名ブロガーのちきりんの本で、簡単にいうと、学校や本で学ぶことだけでなく、実際に市場で自分の知識やアイデアがどれだけの価値を持っているのかをトライエラーで身に着ける必要がある、みたいな本だった。文章としては平易だったけど、なかなか面白かった。その中でも結構自分にとってぐっと来たのは、例えば、最近は貯金や投資をせよ、という風潮がすごく強いけど、それは金融機関から見れば、金融機関の定期預金や投資信託を買ってほしいというメッセージであって、消費者は必ずしもそれに応じる必要はない。さらに、同じ100万円を貯金するか何かを経験するのに使うのかでは、人によって価値が異なる。つまり、やたらめったら貯金やら投資をするのが必ずしも正解ではなくて、それはイコール、100万円分の『何か新しい経験をすること』の機械を逃しているということでもある、という見解もできる。これは結構、わかっているようでわかっていない視点だった。将来の不安という精神的に追い立てられるような不安から、何も考えずに貯金やら投資をするのではなくて、自分の人生にとって何が大事なのかを常に考えて、選択していきたいものだと思った。